「TCH」噛み癖習慣とは?

健康

多くの人が、本を読んだり、スマホを操作したり、あるいはパソコンや仕事中に奥歯を噛み締めているのではないでしょうか?そのたびに咀嚼筋(噛み締める筋肉)が収縮しています。上と下の歯が触れると、その瞬間に咀嚼筋の収縮がおきます。つまり、力いっぱいに「噛みしめる」のではなく、軽く上下の歯が当たるだけでも「咀嚼筋」はつかわれているのです。

力の「強さ」ではなく、力がかかっている「時間」に関係していて、力いっぱい噛みしめていると、すぐに口の周りの筋肉は疲れますが、上下の歯が触れているだけだと筋肉の疲労は感じず、自覚なしに長時間「咀嚼筋」は収縮し続けてしまいます。そして、その影響が体にそしてお顔に様々な影響を与えてしまいます。

私が皆さんに美容はりをするときに、結構な確率でお顔の噛む筋肉が硬いですねとお伝えすると思います。それはそれだけ多くの方が無意識のうちに「長時間」噛み締めているのです。

そしてその噛み締め(以下TCH)による影響を並べてみます。

顎関節症、歯の摩耗、欠損、歯周病の進行、頭痛、肩こり、首こり、

下顎角の肥大化、眼精疲労、噛む筋肉の疲労

などが挙げられます。

上のイラストで注目していただきたいところは「咬筋」「側頭筋」「下顎骨」の3つです。「咬筋」「側頭筋」ともに噛み締める筋肉です。そしてその「咬筋」は「下顎骨」に付着しています。

噛み締める時間が長くなれば、側頭筋を緊張させ硬くします。すると、目や頭に向かう血管が圧迫され、眼精疲労や頭痛を引き起こします。もちろん、まぶたが落ちやすくなるので、目も小さく見えます。

そして次に咬筋を使いすぎると、その筋肉が発達して大きくなり、フェイスラインをおおきくしてしまいます。また咬筋は下顎骨についてますので、そこに負担が大きくなりすぎると肥大化して、下顎角肥大をうみ、いわゆる「エラ」になってしまいます。

いままで「TCH」は歯医者さんの分野で取り上げられてきました。特に顎関節症や歯の磨耗、欠損などです。しかし、美容や体の異常にも大きく影響を与えるのが「TCH」で、しかもそれを改善させる方法は限られています。

そのひとつが「噛み締めの癖をなくす」になります。

美容はりでしっかり「咬筋」や「側頭筋」をゆるめて、その癖をなくしていくことが改善の方法のひとつになります。

次回はその改善方法の手順をまとめてみますね。

以前の「フェイスライン気になりませんか」のところで載せていますが、もう少し細かくまとめてみます。

コメント