皮脂を落としすぎない洗顔と保湿が基本
大人のにきび対策では、毛穴がふさがれてしまわないよう洗顔は必須ですが、皮脂を落としすぎると乾燥してにきびが増えてしまいます。優しい洗顔料で丁寧に汚れを落とし、化粧水と乳液やクリーム、美容液などでしっかり保湿をしましょう。ビタミンC誘導体を配合した化粧水は、皮脂を抑えて、ニキビ跡を薄くする働きもあるのでおすすめです。にきびができないよう、古い角質をはがして、毛穴の詰まりを予防するために、ピーリング用の石鹸をつかうのもいいです。ただし、大人にきびの場合、殺菌成分の入った化粧品は、肌のバリア力が低下するため避けてください。
紫外線は炎症を悪化させて、にきび跡の色素沈着の原因となります。にきびができているときは、油分を抑えた日焼け止めを塗って、紫外線をしっかり防いでください。
化膿した場合はにきび跡が残ると大変なので、自己流のケアはやめて、皮膚科で処置をしてもらいましょう。
吹き出物にはビタミンA・B2が効果的
食生活ではにきびの炎症を防ぐために、ビタミンAをとると効果的です。
ビタミンAの食材
レバー うなぎ バター 卵 にんじん かぼちゃ ブロッコリー トマトなど
肌のターンオーバーを促すにはビタミンB2もあわせてとってください
モロヘイヤ 菜の花 ほうれん草など
○ 雑菌が発生しやすい枕カバーなどの寝具、肌に触れるものは清潔にしましょう。
○ ストレスは自律神経に影響を及ぼし、肌のバリア機能を弱め、アクネ菌が増殖しやすくなります。
○ 睡眠不足は肌の免疫力が下がり、ホルモンバランスを乱すため、にきびの大敵です。
○ 入浴の際、シャンプーやコンディショナーがおでこに残っていることでにきびができることも多いので、ご注意を。
○ 便秘で腸内環境が悪化することもにきびを増やす原因です。積極的に発酵食品をとるなどして腸内環境を改善しましょう。
○ 喫煙やお酒も肌荒れの原因になりますので、肌荒れが強い場合はできるだけお控えください。
鍼灸の効果
吹き出物の原因である毛穴の詰まりを解消するためには、肌のターンオーバーを促すことが大切です。鍼は血行を改善し、新陳代謝をあげることができるため、肌のターンオーバーのサイクルを早めることができます。その結果、吹き出物の治りを早めるだけでなく、できにくくすることもできます。また、大人にきびの大きな要因であるホルモンバランスの安定や、ストレスを軽減するツボに鍼をすることで、吹き出物の予防や改善につながります。大人にきびの多くは、内臓の不調やストレスがお顔に表れることが多いので、鍼で内面から改善を狙うことがおすすめです。
マスクによる肌荒れ
マスクの着用により、肌のトラブルがとても多いです。ここではマスクが肌に与える影響と肌荒れを防ぐ対策を紹介します。
摩擦
マスクを着脱したりズレを直したりするたび、肌と繊維がこすれます。すると角層表面がけずられることで肌のバリア機能が低下します。デリケートな状態になりちょっとした刺激にも赤みやかぶれ、にきびを起こしやすくなります。
ムレ
呼気が充満するマスクの中は、温度・湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状態になります。汗や皮脂も増えることから、にきび・吹き出物がでやすくなります。マスクの下でアクネ菌が増殖します。
乾燥
マスクをはずすと、内部の湿気が急激に蒸発します。このとき肌内部の水分も奪われてしまうことから、肌の乾燥が進んでかさつき、ごわつきが起こりやすくなり、さらに肌自体の免疫力が低下します。
繊維などの刺激
肌がマスクの素材に負けてしまい、赤みやかゆみが出るケースもあります。また繰り返し洗える布マスクの場合、繊維に残った洗剤成分が刺激となる可能性もあります。
マスクによる肌荒れを防ぐ方法は??
刺激の少ない基礎化粧品で丁寧なスキンケア
マスクで肌が隠れるからといって、スキンケアをおろそかにしていると、肌のバリア機能が低下し、ますます肌荒れしやすくなります。帰宅したら肌の汚れやメイクをやさしく洗い流し、肌を清潔にしましょう。そして低刺激処方の化粧水や乳液を選んで保湿ケアをおこない、角層のうるおいをバリアを健やかに保ちましょう。
こすれが気になる部位にはワセリンを
頬や顎、耳の後ろは赤くなりがち。そうした部分にはあらかじめワセリンを塗っておくのもよいでしょう。ワセリンには肌表面に保護膜をつくることで、外からの刺激をやわらげる効果があります。
汗をかいたらこまめに拭く
雑菌の繁殖を防ぐためにもマスク内の汗をウェットティッシュなどでこまめに拭き取りしましょう。またマスクを取るときには必ず拭き取ることを癖づけましょう。
マスクの素材を変える
綿ガーゼやシルクなどの天然素材は肌あたりがソフトで吸湿性もあるのでお試しください。
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