フェイスラインのエラ 1
美容はりをしていて、最も多い悩みの1つがフェイスライン。むくむ人もいれば垂れてきている人もいます。
今回は「フェイスラインのエラ」について書いてみます。
私が美容はりをするときに、お客様のお顔の一番最初にみるところがフェイスラインです。
そして特に「エラ」と言われる部分を見ます。そこを見ると、その人に噛み癖があるかどうかある程度想像できるからです。
そしてフェイスラインを触り、硬くなってるかどうか確認します。
そのエラと呼ばれる場所が「咬筋」と呼ばれる筋肉です。つまり噛み癖があると、その咬筋が硬くなり、次第に発達してエラになってしまうのです。
この青い部分が咬筋です。
そして多くの方が、その筋肉が硬くなって、挙げ句の果てには筋肉が増量しているのです。
TCHって知ってますか?
tooth contacting habitと言い、訳すと歯の接触習慣です。
上と下の歯は、1日どれくらい接触していると思いますか?
なんとおよそ20分が通常だそうです。
会話をするときや、物を食べるとき、力を入れる時などありますが、それでもせいぜい20分くらいだそうです。
つまりそれ以外に歯があたっている時間は、余分な時間になってしまうのです。
スマホを触っているとき、お仕事で集中しているとき、寝ているとき、それ以外にも歯の接触している時間は、本来接触する必要のない時間なのです。
そしてそのTCHが、咬筋を硬くさせ、エラとして成長させてしまうのです。
皆さん、エラは発達してきてないですか?
私は鍼をしていて、大半が指摘させていただいていると思います。
つまり、ほとんどの人が噛みしめる癖がついてしまっているのです。
そして、このTCHはエラ以外にも様々な影響があります。
一番最初は、顎関節症になりやすいです。
このTCHは顎関節症になってる人の77%が癖としてもっているとのことです。
次に筋肉が硬くなってしまうと、その周辺の血流も悪くなり、フェイスラインの肌荒れや、乾燥、そしてしわにも関係してきます。
そして3つ目は、上の咬筋の図に赤色の筋肉があります。それは側頭筋といい、この筋肉も咬む筋肉で、もちろんその筋肉にも悪い影響があります。
側頭筋はその名の通り頭の横の筋肉になります。そしてここが硬くなると、頭の血流が悪くなり頭痛を引き起こしたり、目の血流が悪くなり、眼精疲労を引き起こしたりするのです。
たかが噛みしめの癖が、色々な症状を引き起こしてしまうのです。
私が美容はりをするときは必ずそこを確認して、それらの筋肉を必ず柔らかくします。
美容はりを経験されている方はご存知かと思いますが、施術後、目がすっきりして、フェイスラインが柔らかくなり、フェイスラインのむくみが取れて小顔になるのはそういうことなのです。
では次回はそのTCHの対策についてまとめます。
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