ミネラルってご存知ですか??

人の体を構成している物質を元素で表すと、「酸素」「炭素」「水素」「窒素」で96%になります。これを主要元素と言い、タンパク質や糖質、炭水化物の成分です。そして残りの4%を「ミネラル」(無機質)とよんでいます。その「ミネラル」は体の中で作ることはできず、日々の食事から摂取する必要があります。そして、数多くあるミネラルの中で人の生命活動の維持に欠かせないミネラルを「必須ミネラル」といいます。特に人に必要な16種類のミネラルがあり、今回はそのうちの一部をピックアップしてみます。

カルシウム

体内に存在するカルシウムの99%は骨や歯の成分で「貯蔵カルシウム」で、残りは筋肉や神経、血液に存在する「機能カルシウム」です。2つは相互関係で、機能カルシウムが不足すると貯蔵カルシウムからカルシウムを放出し、血液中のカルシウムを一定に保ちます。

  • 役割・・・骨を丈夫にします。骨密度は20歳をピークに減少するので、密度の高い強い骨を作るには20歳までの食事と運動が必要です。
  • 不足すると・・・骨折しやすくなり、精神的な傷害(イライラ、うつ、認知症)の原因や、肩こり腰痛、高血圧や動脈硬化の原因にも。閉経後の女性には、骨代謝を促進するエストロゲンが減少し、骨が弱くなるので、摂取に注意が必要です。※カルシウムは小腸などで吸収するときにビタミンDを必要とします。

カリウム

カリウムはナトリウムと一緒に体液を構成する主要な成分です。カリウムは細胞内にナトリウムは細胞外に多く存在し、それぞれ一定の濃度を保つことで細胞内外の体液の浸透圧を調整しています。

  • 役割・・・刺激を筋肉や神経伝達で送る役割があります。細胞内の余分なナトリウムと水分を排泄し、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを予防し、尿としての排泄を促します。カリウムとナトリウムは生命活動の維持に互いに関係をたもちながら、大事な役割をになっているので、カリウムとナトリウムの体内のバランスを一定に保持することが健康には重要です。
  • 不足すると・・・筋肉の痙攣や低カリウム血症がおこり、疲れやすくなり、気力が落ち込み夏バテの原因になります。カリウムは運動などで大量に汗を掻くと、汗とともに排出され不足することがあります。

人体におよそ2〜4グラム存在して、そのうち70%近くは「機能鉄」といい、赤血球の成分であるヘモグロビンに含まれます。残りの30%は肝臓や脾臓、骨髄などに蓄えられ「貯蔵鉄」と呼ばれ、機能鉄が不足した場合に使われます。

  • 役割・・・へモグロビンに含まれる鉄に酵素がくっつき、全身い運びます。
  • 不足すると・・・貧血症状があらわれ、鉄欠乏症貧血になります。月経のある人に多く見られ、全体の5〜10%ほどいるとされています、他に子宮筋腫、胃癌、胃や十二指腸潰瘍、痔などを患っているひとです。症状としては、倦怠感、動機、めまい、食欲不振、頭痛などがあげられます。
  • 過剰摂取すると・・・鉄は人体に吸収されにくいので、通常の食生活でかじょうになることはほとんどありませんが、鉄含有のサプリメントを過剰摂取したり、鉄が多く含まれるビールを長い間飲み続けると、肝臓に障害が発生します。

亜鉛

  • 役割・・・亜鉛は細胞の新生に関係し、タンパク質や皮膚、骨の発育を促進し、ホルモンの合成を活性化させるなど、身体と脳の成長に欠かすことのできない存在です。また免疫力を高め、細胞分裂を活性化する働きがあるので、傷や組織の修復を助けます。亜鉛はセックスミネラルとも言われるように生殖機能と関係が深く、女性ホルモンの分泌を活性化させ、精子の形成に必要です。
  • 不足すると・・・加工食品が多い食品や健食傾向が強いと亜鉛が不足します。不足すると味覚障害や貧血、皮膚炎が発生します。男性では不妊の原因となる精子数の現象などがおこり、深刻なことになる場合があります。

銅は人の体内では骨格に最も多く存在し、次に筋肉、肝臓、脳、血液、腎臓といった順番になっています。銅は鉄との関係が深く、鉄分の吸収代謝に必要な存在です。鉄から赤血球を構成しているヘモグロビンが生成されるときに銅が関係してきます。ヘモグロビンは鉄が十分にあっても銅がなければ正常に生成るることができません。

  • 役割・・・銅は多くの酵素の成分となっており、骨や皮膚を構成するタンパク質のコラーゲンやエラスチンの生成に働き、強度を維持します。また神谷皮膚にあるメラニン色素を作るときに必要なチロシナーゼという酵素の合成にも欠かすことができません。エネルギー合成や活性酸素の除去、免疫機能の正常化、糖やコレステロールの代謝機能、血液凝固の促進、神経伝達物質の生成、生殖機能の維持などをおこないます。
  • 不足すると・・・髪のパサつきや、肌のハリの減少、白血球の減少、骨の異常などが起きます。成長期の子供は発達障害を起こすこともあります。

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